檸檬
私の中学時代はトチ狂っていました。エロの錬金術師ことエドワード・エルリックもといエロワード・エロリックとして名を馳せました。
そんな私、ローションが欲しかったのですが、お金もなく、買うのもなんか恥ずかしい。
なので私は、ローションを錬成することにしたのです。
「つまりはこのとろみなんだな」
梶井基次郎ばりに、ローションを考察した私は、片栗粉を使ってローションを錬成することにしたのです。
グツグツ、グツグツと毎晩家族が寝静まってから、片栗粉を煮詰める私。
しかし、分量の問題なのでしょうか。片栗粉は「ダマ」になってちっともローションにはならないのです。
私は、しようがなく、それを三角コーナーにブチ捨てました。
次の日、母親が
「最近、生ゴミになんかぶよぶよしたもの入っとる」と言いました。
これはマズイ!バレちゃう!
「クラゲかな」
テンパる私。
しかし。その後も懲りずにローションを作り続ける私ですが、どーしてもぶよぶよのスーパーボール、スーパーローションになってしまう。
でも、もう三角コーナーには捨てられない。
私は、それを食べました。
片栗粉なんて食べ物なんだから害はないはず・・・!
次の日、私は腹を壊しました。
う〜ん、う〜ん、
私がひねり出した下痢。
それには心なしか「とろみ」がついていたとか・・・。