悲惨なジョギング①
タッタッタッタッ
〜ジョギング〜
「あ、にんじんだ」
タッタッタッタッ
〜ジョギング〜
「あ、じゃがいもだ」
タッタッタッタッ
〜ジョギング〜
「あ、カレー粉だ。
これじゃぁ、カレー作れちゃうよ〜〜」
最後の大会
高校最後の大会
PK戦にもつれ込んだ。これで勝てば県大会だ。
下馬評を覆して勝ち上がってきたおれらなら勝てる。
最初のキッカーはおれだ。絶対に決めてやる。
次のキッカーは塩本。サッカーは高校から始めた男だが、努力でのし上がってきた。
3番目は科学部から転部した、吉田。3ヶ月前に転部してきた。なぜか、今もフラスコを片手に持っている。50メートルを8秒で走る。少し遅い。
4番目は数合わせで来てもらった、高田。よく分からないけど、受験勉強を頑張っているようだ。今も単語を覚えている。
5番目は本当に知らない。名前も顔も見たことがない。しかも歯がない。よくない人だと思う。
でも、この状況にすごく感動して、泣いてくれてる。それだけじゃない。
試合終了間際、フリーキックを直接叩き込んだのもこいつだ。
このメンバーならなんとか勝てる気がする!!
おれ× 相手チーム○
塩本× 相手チーム○
吉田× 相手チーム○
結果として、4番目、5番目を蹴らずして負けが決まった。
そして、試合後、おれは高田と知らない人に死ぬほど怒鳴られた。怒らせようと思っても、あんな怒られ方はできない。本当に周りも引いてたし。
高田、名前知らん人
ほんとお前ら誰(T ^ T)
露出狂vs盗撮魔
こんばんは。今日は世紀の一戦の話を。
露「ここら辺はあんま人通りないからな。今日も見せるゾ〜」
盗「ここだったら、うまく撮れそうだな。あ、あそこに誰かいるぞ」
露「うわ〜。早速来たなwwwいっちょ見せるかwww」
露盗 ソロリソロリ…(すれ違う瞬間が勝負だ!!)
露盗 ジワジワ…(あと少しだ!!)
露盗 (今だ!!)
露「うわぁ!!どや!!」
盗 パシャパシャ(シャッター音)
露盗「え!?」〜鳴り響く連写音〜
盗「こんな盗撮に協力的なやつ初めてだ」
露「こんなに露出を褒めてくれた人初めてだ」
盗「すげぇ〜ありがとうございます」
露「こちらこそ、こんなに気持ちいいの初めてです」
〜しばしの露出会&撮影会〜
盗「ん〜」
露「なんかちがくないですか?」
盗「何ていうか、思ってたんと違いますわ」
露「そうなんですよ。見せたい気持ちはあるんですけど、
何ていうか、見せて恥ずかしがらせたいんですよ。」
盗「なるほど。俺も撮りたいんですけど、
撮られたくないものを撮りたいんですよ。これだと撮れ高がない」
露「撮れ高ないってなんだ!こっちは人生かけてやってんだ!バカヤロウ」
盗「バカヤロウってなんですか!あんま馬鹿にしてると、この写真警察に出しますよ」
露「ちょ、それはないでしょうよ〜ごめちごめち〜
あ、でもそしたらあんた盗撮バレるよ、早く警察行け!おい行けぇ!」
盗「嘘じゃんか〜ジョークよ、ジョーク」
露「どうすんだよ、この状況。最悪だ」
盗「あ、じゃあ、僕たち入れ替わりませんか?」
露「どういうことよ」
盗「あなたが盗撮魔で、私が露出狂になるんですよ」
露「コイツァ天才だぜぇ!!そしたら見せて恥ずかしがらせられるし、撮られたくないものも撮れる!!」
盗 (コート下全裸)
露「おいなんでお前全裸なんだよ」
盗「一応用意してたんですよ」
露「極上の変態じゃねえか!脱げ脱げ!」
盗「パンツ要ります?」
露「ありがとう。寒くて。」(白ブリーフ)
盗「じゃあ向こうから、僕が歩いてきてすれ違うときに脱ぐんで、そしたら撮ってください」
露「おっけー☆」
〜両者接近〜
盗「わ!」
露 パシャパシャ
露「ヴォェ〜クソキモ〜」(昼のミラノ風ドリア嘔吐)
盗「うっわ、僕撮られた〜クソ恥〜」(何撮ってんねん、逝けや)
露 オエッオロオロロロ パシャパシャ
盗 何人の体見て吐いてんねん、クソジジイ 。キショいねん撮るなや
〜天からの授かりもの〜
露盗「これが被害者の気持ち!!」
盗「もう撮るのはやめよう」
露「ようやくわかった。こんなの人としてどうかと思う。」
露盗「ありがとう!」(がっしり握手)
盗「このあと、飲みにでも行く?」
露「いいね!あ、あとさっきは吐いてごめん。生理的に無理で…いい体だったよ」
盗「なんやそれキショいねん、どついたろか」
露「ごめんてぇ」
犯罪がなくなりますように。
正月の親父
こんばんは。
こんな長い時間家にいるなんて、正月みたいですね。
正月が懐かしいなぁ。
正月といえばおせちとお酒ですよね。私も成人してますから、親父と酒を飲んでたんですよ。
せっかくだからって年明け前にジョッキ買って、正月を迎えたんです。いいですなぁ。
で、元旦からジョッキで日本酒飲んでたら、親父がすっごい喜び出したんですわ。
どうした親父!!って言ったら、親父が涙を流しながら、「これでおれもアンパンマンだ…」
親父の頭みたら、頭の傷からあんこがこぼれ落ちてるんですよ
親父は兼ねてからアンパンマンになりたかったら、私も嬉しくて2人で泣いたんです。
「ああ、まじぃな。泣いたらパンがダメになっちまう」って親父がアンパンギャグかましたところで、私気付いたんです。
パンにはなってねえなって。
ただ、あんこが詰まった人間でしかないんですよ。
あんこ人(あんこびと)なんですよ。
親父は膝から崩れ落ちて、汁気の多いトリオを見て舌打ちしたんです。
親父どうも精神的に参っちゃったみたいで、汁気の多いトリオがコッペパンにしか見えないみたいで(笑)
パンであることを羨ましく思ったんでしょうね。
汁気の多いトリオも参ってましたよ(笑)